おはようございます。
暖かったり、寒かったり、雨が降ったり....
今日は、ちょっと寒いスタートです。
皆、体調に気を付けて頑張りましょうね。
今日は季節のお話から入りたいと思います。
先日テレビで林修先生が話題にしていたお話から....
林先生のお話し、面白くて、わかり易くて、今頃ハマっている私です(笑)
『今』.... なんですよね。(笑)
さて、
最近、暦ブーム 到来とか.......
七十二候(しちじゅうにこう)?
日本の暦には二十四の節気と、七十二もの季節があることをご存じでしたか?
日本には季節を表現する素敵な言葉がこんなにあったのかと
あらためて感じました 。
「春分」「冬至」などよく耳にするのが「二十四節気」で
1年を24等分して約15日ごとに分けた季節のこと。
約2600年も前に中国の黄河地方で作られた暦のため、実際の日本の
気候とは若干のずれがあります。
「七十二候」は半月ごとの季節変化を表す「二十四節気」をさらに
約5日おきに分け気象の動きや動植物の変化を知らせるもので日本の
気候や風土に合うよう江戸時代に入ってから何度か改定されています。
七十二候の名称は、気候の変化や動植物の様子が短い文で表されています
私たちの暮らしでは目にする機会の少ない事象もありますが、おおかたは
その時期の「兆し」を伝え、繊細な季節のうつろいを感じさせられます。
1週間のうちにも季節を表現し、言葉で繊細な季節感を感じますね。
二十四節気を初候・次候・末候の3つに分かれます。
出典:七十二候|暮らし歳時記 より
啓蟄(3月6日頃)冬ごもりしていた虫が、地中からはい出る頃。
初候:「蟄虫啓戸」(すごもりのむしとをひらく)次候:「桃始笑」(ももはじめてさく)
末候:「菜虫化蝶」(なむしちょうとなる)
桃始笑(ももはじめてさく) 3月11日桃の花が咲き始める時期。
花が咲くことを笑うと表現しています。
ちなみに「山笑う」とは俳句の春の季語で、春山の明るい雰囲気を
イメージさせてくれます。
春分(3月21日頃)太陽の中心が春分点に達し、全地球上の昼夜の
長さがほぼ等しくなる日。
初候:「雀始巣」(すずめはじめてすくう) 次候:「桜始開」(さくらはじめてひらく)
末候:「雷乃発声」(かみなりすなわちこえをはっす)
桜始開(さくらはじめてひらく) 3月26日桜の花が咲き始める頃。
各地で桜の開花予想が発表され、待ちわびた春の到来と楽しい
お花見の予定にわくわくする季節です。
清明(4月5日頃)
春のはじめの清らかで生き生きとした様子「清浄明潔」という語を略したもの。
初候:「玄鳥至」(つばめきたる) 次候:「鴻雁北」(こうがんかえる)
末候:「虹始見」(にじはじめてあらわる)
虹始見(にじはじめてあらわる) 4月15日日増しに陽光が強くなり、雨上がりに
美しい虹が見られるようになる、という意味です。ダブルの虹、とても幻想的な
風景ですね。
穀雨(4月20日頃)この時期に降る雨は「百穀春雨」、百穀を潤し芽を出させる
春雨といわれています。種まきなどを始めるのに適した時期として農作業の
目安になっています。初候:「葭始生」(あしはじめてしょうず)
次候:「霜止出苗」(しもやみてなえいずる)末候:「牡丹華」(ぼたんはなさく)
牡丹華(ぼたんはなさく) 4月30日牡丹の花が咲く頃。牡丹は日本には遣唐使
によってもたらされたともいわれ「富貴草」「百花の王」などの別名があります。
立夏(5月5日頃)暦の上では立夏から立秋の前日までが「夏」とされています。
「夏が立つ」夏の始まりです。
初候:「蛙始鳴」(かわずはじめてなく) 次候:「蚯蚓出」(みみずいずる)
末候:「竹笋生」(たけのこしょうず)
竹笋生(たけのこしょうず) 5月15日タケノコが生えてくる頃。
「雨後の筍」というたとえもある通り雨の降った後は続々と生えてくるそうです。
小満(5月21日頃)陽気が日増しに良くなり、万物が成長して天地に満ち
始めることから小満と言われれるそうです。
初候:「蚕起食桑」(かいこおきてくわをはむ) 次候:「紅花栄」(べにばなさかう)
末候:「麦秋至」(むぎのときいたる)
麦秋至(むぎのときいたる) 5月31日麦の穂が実り始め、収穫するころ。
季節としては初夏ですが、麦にとっては収穫の「秋」であることから、名づけ
られた季節が「麦秋」です。「麦秋」は俳句の夏の季語の一つです。
芒種(6月6日頃)稲・麦など芒(のぎ)をもつ穀物の種をまく季節とされたことから、
芒種と呼ばれています。実際の種まきはこれより早い時期に行われます。
初候:「蟷螂生」(かまきりしょうず)次候:「腐草為蛍」(くされたるくさほたるとなる)
末候:「梅子黄」(うめのみきばむ)
腐草為蛍(かれたるくさほたるとなる) 6月11日腐った草が蒸れて、蛍になると
いう意味。昔は腐った草が蛍になると考えられていたそうです。
ホタルの幻想的な光は風情ある夏の夜の風物詩ですね。
夏至(6月21日頃)夏至とは「日長きこと至る、きわまる」と言う意味だそうです。
一年で昼の長さが最も長く、夜が短い日。正午の太陽の高さも一年で最も高く
なります。初候:「乃東枯」(なつかれくさかるる) 次候:「菖蒲華」(あやめはなさく)
末候:「半夏生」(はんげしょうず)
半夏生(はんげしょうず) 7月2日梅雨の末期に、半夏(別名=烏柄杓
<からすびしゃく>)という毒草が生える多湿で不順な頃のこと。農家ではこの日
までに田植えを済ませ、どんなに気候が不順でもこの後には田植えをしないと
いう習慣があったそうです。
小暑(7月7日頃)この頃から暑さがだんだん強くなっていくという意味です。
例年では小暑から3~7日くらい遅れて梅雨明けすることが多いようです。
初候:「温風至」(あつかぜいたる) 次候:「蓮始開」(はすはじめてひらく)
末候:「鷹乃学習」(たかすなわちがくしゅうす)
鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす) 7月17日春に生まれた鷹の幼鳥が、飛び
方や獲物を捕らえる技を覚え、巣からの旅立ちを迎える頃。日本では古今タカと
いえば「大鷹」をさすことが多く優れたハンターであることから「鷹狩り」などに使わ
れました。
大暑(7月23日頃)梅雨明けの時期で、夏の土用もこの頃にあたります。
最も暑い頃という意味ですが、現代では実際の暑さのピークはもう少し後になります
ね。初候:「桐始結花」(きりはじめてはなをむすぶ)
次候:「土潤溽暑」(つちうるおうてむしあつし)末候:「大雨時行」(たいうときどきふる)
大雨時行(たいうときどきふる) 8月3日「ときどき大雨が降る」の意。ざあっと降る
夕立より、近年では異常気象による大型台風やゲリラ豪雨のほうが強い印象が
ありますね。
立秋(8月7日頃)暦の上では秋になりますが、まだまだ残暑が厳しく気温の高い日が
続く時期。初候:「涼風至」(すずかぜいたる) 次候:「寒蝉鳴」(ひぐらしなく)
末候:「蒙霧升降」(ふかききりまとう)
蒙霧升降(ふかききりまとう) 8月18日深い霧がまとわりつくようにたちこめる頃。
俳句の季語では秋は「霧」、春は「霞(かすみ)」になります。
処暑(8月23日頃)暑さが和らぐという意味。長く厳しかった夏もようやく暑さの峠を
越し、朝夕は涼風が吹き始めます。
初候:「綿柎開」(わたのはなしべひらく) 次候:「天地始粛」(てんちはじめてさむし)
末候:「禾乃登」(こくものすなわちみのる)
禾乃登(こくものすなわちみのる) 9月2日稲穂に米が実り、日に日に熟していきます。
「禾」は稲穂が垂れることをあらわした象形文字だそうです。
白露(9月8日頃)夜の間に大気が冷え、草花の上に朝露が宿るという意味。
本格的な秋の訪れを感じる頃です。
初候:「草露白」(くさのつゆしろし) 次候:「鶺鴒鳴」(せきれいなく)
末候:「玄鳥去」(つばめさる)
玄鳥去(つばめさる) 9月18日春先に飛来した燕が日本で夏を過ごし子育てを終え、
南へ帰っていきます。越冬先である東南アジアやオーストラリアまでは数千キロメートル
にも及ぶ旅が待っています。
秋分(9月23日頃)春分と同じく真東から昇った太陽が真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ
同じになります。「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざもあるように、この日を境にだんだ
んと寒さが増していきます。初候:「雷乃収声」(かみなりすなわちこえをおさむ)
次候:「蟄虫坏戸」(むしかくれてとをふさぐ)末候:「水始涸」(みずはじめてかるる)
雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ) 9月23日雷が鳴り響かなくなる季節。
夏の間、夕立とともにゴロゴロと鳴り響いていた雷も鳴りを潜めてくる頃です。
俳句の季語では「雷」は夏、「稲妻」は秋に分類されています。
寒露(10月8日頃)寒露とは、文字の示す通り晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷
たい露のことをいいます。しんしんと深まりゆく秋、大気も安定して青く高い空、秋晴
れの日が多くなる頃です。初候:「鴻雁来」(こうがんきたる)
次候:「菊花開」(きくのはなひらく)末候:「蟋蟀在戸」(きりぎりすとにあり)
菊花開(きくのはなひらく) 10月13日菊の花が美しく咲き始める頃。
各地で菊の品評会や菊まつりが開かれます。
霜降(10月23日頃)朝晩の冷え込みがいっそう厳しくなり、朝霜が見られる頃。
山や街も紅葉で美しく彩られる季節です。初候:「霜始降」(しもはじめてふる)
次候:「霎時施」(こさめときどきふる) 末候:「楓蔦黄」(もみじつたきばむ)
楓蔦黄(もみじつたきばむ) 11月2日楓(かえで)や蔦の葉が赤や黄色に色づく季節。
紅葉という言葉は、霜や時雨の冷たさに葉が揉み出されるようにして色づくことから
「揉み出づ」~「もみづ」~「もみじ」と転訛したという説もあります。
立冬(11月8日頃)本格的な冬の始まり。「立」には新しい季節になるという意味が
あり立春、立夏、立秋と並んで季節の大きな節目となります。
初候:「山茶始開」(つばきはじめてひらく) 次候:「地始凍」(ちはじめてこおる)
末候:「金盞香」(きんせんかさく)
金盞香(きんせんかさく) 11月17日水仙の花が咲き始める頃。キク科のキンセンカ
とは異なります。昔、中国で水仙の花の黄色い部分を黄金の杯に、白い花弁を銀の
台にたとえ「金盞銀台(きんせんぎんだい)」と呼んだことが別称の由来だそうです。
小雪(11月23日頃)気象庁の天気予報用語での「小雪」は「数時間降り続いても
降水量として1mmに達しない雪」だそうです。初候:「虹蔵不見」(にじかくれてみえず)
次候:「朔風払葉」(きたかぜこのはをはらう) 末候:「橘始黄」(たちばなはじめてきばむ)
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)11月27日北風が木々の枝から紅葉や枯葉を吹き
払う頃。「朔風」とは北から吹く風、北風のことです。
大雪(12月7日頃)山だけでなく平野にも降雪のある季節。寒さが日増しに厳しくなって
ゆきます。初候:「閉塞成冬」(そらさむくふゆとなる) 次候:「熊蟄穴」(くまあなにこもる)
末候:「鱖魚群」(さけのうおむらがる)
熊蟄穴(くまあなにこもる) 12月12日
クマが冬眠するために、穴に入る時期。クマは小型の動物とは異なり冬眠中は
中途覚醒や排便・排尿もしないそうです。飼育されているクマは冬眠はしないのだとか。
冬至(12月22日頃)日照時間が減り、夏至と反対に夜が最も長く昼が短い日。
冬至にかぼちゃを食べるのは風邪を引かない、金運を祈願するというような意味がある
そうです。初候:「乃東生」(なつかれくさしょうず) 次候:「麋角解」(さわしかのつのおつる)
末候:「雪下出麦」(ゆきわたりてむぎのびる)
麋角解(さわしかのつのおつる) 12月27日鹿の角が落ちる頃。麋とは大型の鹿の
一種でヘラジカ、オオジカのことと言われます。北米ではムース、エルクなどと呼ば
れる鹿ですが日本には生息していません。雄の巨大な角がこの時期になると脱落
し生え変わります。
小寒(1月5日頃)寒さが最も厳しくなる前、これから寒さが加わる頃という意味で、
いわゆる「寒の入り」です。小寒から節分までの30日間を「寒の内」といい寒さが厳し
くなり冬本番を迎えます。初候:「芹乃栄」(せりすなわちさかう)
次候:「水泉動」(しみずあたたかをふくむ)末候:「雉始雊」(きじはじめてなく)
芹乃栄(せりすなわちさかう) 1月5日セリが盛んに生育する頃。
冷たい沢の水辺で育つセリは春の七草のひとつとしてもよく知られています。1月7日に
無病息災を願って食べる「七草粥」にも入れられます。セリには鉄分が多く含まれ、
増血作用が期待できるとも言われます。
大寒(1月20日頃)冬の最後の節気、一年で最も寒い時期です。
初候:「款冬華」(ふきのはなさく) 次候:「水沢腹堅」(さわみずこおりつめる)
末候:「鶏始乳」(にわとりはじめてとやにつく)
水沢腹堅(さわみずこおりつめる) 1月25日沢に厚い氷が張りつめる頃。
沢を流れている水さえも寒さに凍りつく厳しい冬の情景です。
立春(2月4日頃)立春は一年のはじめとされ、季節の節目はこの日が起点に
なっています。まだまだ寒いですが、暦上ではこの日から春となります。
初候:「東風解凍」(はるかぜこおりをとく) 次候:「黄鴬睍睆」(おうこうけんかんす)
末候:「魚上氷」(うおこおりをいずる)
黄鶯睍睆(おうこうけんかんす) 2月9日「うぐいすなく」とも読みます。
その名の通り、山里でウグイスが鳴き始める頃。
ウグイスは別名「春告鳥」ともいい、その声で春の訪れを知る、とされています。
雨水(2月19日頃)空から降るのが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になるという意味。
春一番が吹くのもこの頃です。初候:「土脉潤起」(つちのしょううるおいおこる)
次候:「霞始靆」(かすみはじめてたなびく) 末候:「草木萌動」(そうもくめばえいずる)
草木萠動(そうもくめばえいずる) 3月1日寒さも和らぎ、日に日に暖かくなりはじめ
草木が芽吹き始める頃。長く寒い冬も終わりいよいよ本格的に春がやってきます。
いかがでしたか?
季節の移ろいを鮮やかに切り取った言葉は、かつては私たちの暮らしの中で
日常的に使われていたそうです。俳句の季語にも使われます。
感性とともに伝えられてきた「七十二候」をもう一度見直すことで
四季の気配を感じる力を育てたいですね。
晴れた日には外にでる事で 見て、感じる事で季節感を感じる事が出来ますよね。
夜は、空を見上げると、星が季節によって違います。
自然の音を聴くのもよいですね。
ちょっと時間に余裕をもって季節を感じる時間を作ると日頃
の時間と少し違った気配を感じる事が私は好きです。
うつろいゆく季節の美しさをちょっと違う視点から眺めて
みるのも面白いかもしれませんね。