精研俳句の会事務局です。
本日はお題に沿って三句お届けしたいと思います。
お題は【蝉】です。
それではどうぞ!
日射し無く
地中(ちちゅう)嫌よと
蝉が泣く
作:照一
寒々(さむざむ)に
鳴きの間合い
蝉 迷い
作:照一
夏の風物詩と言えば蝉の鳴き声、大合唱。
日本の夏を代表する小動物だが、何んだか今年の夏は
夏日、真夏日が今のところ日射し極端に少なくその鳴きも
耳しない日々ですね。
当の本人(?)達も日射しの熱・地に届かず、地中からの
起き時分らず、もうこんな地中嫌よと、本来はまぶしい日射し浴び
喜び鳴き声の大合唱している筈なのに、地中から出られず悲しみ
涙し、泣いているのかも。
(7月中頃に詠んだ句です)
うれし鳴き
うぶ声あげる
夏の主
作:照一
待ちに待った梅雨明け宣言。
聞こえる筈も無い土ん中の住人(?)
まるで「聞こえたよ」と、言わんばかりに
宣言された翌日には森のあちこちから
「ミーン ミーン ジィー ジィー カアーッ カッ カッ」と大合唱。
何んと、人間の天気予報より正確と思われる。
自然界の力に只・只驚く無力な我れ、此処に居(お)り。
(8月初旬に詠んだ句です)
どの作品も今の季節にピッタリでしたね
来週もお楽しみに~(^o^)丿